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桑を育てる

愛知県豊田市足助町、押井町および加納町で桑を栽培しています。

この地域は桑栽培に適し、かつては養蚕の盛んな地域でしたが、今ではほとんどその姿を消し、耕作放棄地が増えています。そこで、耕作放棄地対策の取り組みとして、桑畑を再生し、桑茶などに加工して、地産地消の農産物として販売しています。

現在、マルベリークラブ中部では、5000㎡ほどの桑畑の手入れを続け、年間1000Kgほどの桑葉を収穫しています。

蚕を育てる

桑は蚕の唯一の食べ物であり、かつて日本の主要産業であった養蚕業を支える重要な農産物でした。

今では、養蚕農家も激減し、桑と蚕の繋がりを知らないとか、そもそも蚕のことを知らない、見たことがないという人がたくさんいます。

昔から、蚕のことを"お蚕さま"と呼び、日本人にとって大切な生き物である"蚕"のことをもっと知って欲しいという思いから、イベントや講座の折には、本物の蚕を連れて行き、見て触れてもらえる機会を設けています。

桑・繭の有効利用を探る

桑は、糖尿病などの生活習慣病予防、ダイエット、便秘の改善などに効果が認められており、健康食品として注目されています。

より多くの人に、桑の魅力を伝え、親しんでいただき、それを暮らしに活かせるよう、地元のイベントに参加して講座を開き、桑ライフの提案を行なっています。

また、収穫した桑は、「桑の葉茶」や「桑パウダー」に加工して、販売しています。

農福連携や多世代とのつながり

2019年には、活動を進める中で出会った農業福祉法人"無門福祉会"と協力し合って、新たな桑畑での桑栽培が始まっています。

また、若い世代との交流も大切との考えから、学生と一緒に桑畑で作業をしたり、大学内のカフェスペースを使って桑、蚕、繭についての講座を開催。

小学生には、土曜学習プログラムや総合学習での体験授業を通して、桑や蚕に親しんでもらうきっかけ作りをしています。

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